2010年2月5日金曜日

【慶大教授の警鐘 音楽産業以上の悲惨か?出版界を駆ける電子ブック狂騒の罠】

 電子出版が不況に喘ぐ出版業界の救世主になるかのように言われているが、本当にそうか。
 マスメディア全体が継続的な収益悪化に見舞われている。本質的な原因は、コンテンツの流通独占をネット企業に奪われたからに他ならない。今やユーザのコンテンツ消費の中心は紙や電波からネットへとシフトした。ネット上でコンテンツ流通の中核はネット企業。コンテンツの流通独占がマスメディアからネット企業へとシフトしてしまった。だからマスメディアの収益悪化と反比例してネット企業の利益は増加している。
 そう考えると、電子出版が普及しても、出版業界の苦境は変わらないだろうと予測せざるを得ない。電子出版でのコンテンツ流通はアマゾンなどのネット企業が独占しており、状況は何も変わらない。ネットか紙かではなく、コンテンツ関連のビジネスでは流通を牛耳る者が勝つ。
 出版社が自らの将来的なビジネスモデルについて明確な方向性と戦略を持たずに電子出版に巻き込まれてしまうと、出版業界は音楽産業以上に悲惨な運命を辿ることにもなりかねない。その場合には日本の活字文化も衰退しかねないことに留意すべき。
 参考記事:http://tinyurl.com/y9bzpzn

0 件のコメント:

コメントを投稿